お隣の鈴木さん一家のベランダは、いつも美しい緑の人工芝が敷かれていて、まるでモデルルームのようです。我が家も同じように人工芝を敷いているのに、なぜか夏になるとゴキブリの姿に悩まされることがありました。一体、何が違うのだろう。そんな疑問を抱き、思い切って鈴木さんにその秘訣を尋ねてみることにしました。快く教えてくれた鈴木さんの話は、目から鱗が落ちるような内容ばかりでした。鈴木さん一家がまず徹底していたのは、「環境整備」でした。ゴキブリは餌と水を求めてやってきます。そのため、ベランダに餌となるものを一切置かないようにしていると言うのです。例えば、家庭菜園の肥料は有機質のものではなく、虫が寄りにくい化成肥料を選ぶ。ガーデニングで出た枯れ葉や花がらは、その日のうちに必ず片付ける。エアコンの室外機から出る水が溜まらないよう、ドレンホースの周りを常に清潔に保つ。これらは基本的なことのように聞こえますが、毎日続けるのは意外と大変です。しかし、この地道な努力が、ゴキブリにとって魅力のない環境を作り出しているのです。次に、鈴木さんが教えてくれたのは「予防的なメンテナンス」の重要性でした。彼らは、害虫が活発になる春先と、越冬準備に入る秋口の年二回、人工芝を全て剥がして大掃除を行うそうです。高圧洗浄機でベランダの床と人工芝の裏の両方を洗い、天気の良い日に丸一日かけて完全に乾燥させます。そして、再設置する前には、床面に市販の害虫忌避剤を薄く散布しておくのです。この一手間が、ゴキブリが住み着くのを防ぐ強力なバリアになっていると話してくれました。さらに驚いたのは、掃除のタイミングです。雨が降った翌日の晴れた日を狙って、人工芝をめくって乾燥させる「湿気リセットデー」を設けているとのこと。これにより、人工芝の下に湿気がこもり続けるのを防ぎ、ゴキブリだけでなくカビや苔の発生も抑制できるそうです。鈴木さん一家の対策は、特別な道具や高価な薬剤に頼るものではありませんでした。ゴキブリの習性を理解し、彼らが好む環境を徹底的になくすという、非常に合理的で継続可能な方法だったのです。この話を聞いてから、我が家でも早速真似を始めました。まだ道半ばですが、今年はまだベランダで嫌な黒い影を見ていません。
あの家のベランダはなぜ綺麗?人工芝の害虫対策