ある日の深夜、私はこれまで経験したことのないような腹痛で目を覚ましました。最初は胃のあたりが重苦しく、少し気持ち悪い程度だったので、胃薬を飲んで横になっていれば治るだろうと高を括っていました。しかし、時間が経つにつれて痛みは徐々に下の方へと移動し、明け方には右下腹部が刺されるような激痛に変わっていました。冷や汗が止まらず、腰を曲げていないと立っていられないほどの状態になり、ようやく私は「これは普通ではない」と確信しました。スマートフォンを手に取り、必死で「虫垂炎は何科」というキーワードで検索を始めたのを覚えています。当時の私は、内科と外科のどちらに行けばいいのか全く分からず、もし内科に行って「ここでは切れません」と言われたら二度手間になるのではないか、かといって外科に行って「ただの便秘です」と言われたら恥ずかしいのではないかと、痛みの中でもそんな余計な心配をしていました。結局、近所にあった大きな総合病院の消化器内科に駆け込むことにしました。受付で症状を伝えると、すぐに優先的に診察室へ通されました。医師による腹部の触診では、押された時よりも手を離した時の方が痛む「反跳痛」という症状があり、その瞬間に先生が「虫垂炎の可能性が高いですね」と呟いたのを鮮明に記憶しています。その後、血液検査とCT撮影が行われ、結果が出るまでの時間は永遠のようにも感じられましたが、検査結果はやはり虫垂炎でした。幸いなことに、その病院には外科も併設されていたため、内科の先生から外科の先生への引き継ぎがスムーズに行われ、そのまま入院して手術を受けることになりました。この経験から学んだのは、虫垂炎を疑った時に何科に行くか迷う時間があるならば、まずは信頼できる消化器の専門家がいる場所へ飛び込むべきだということです。内科と外科が連携している総合病院であれば、どのような検査結果が出てもその場で対応してもらえます。また、最初は胃のあたりが痛くなるという虫垂炎特有の症状の推移を知っていれば、もっと早く決断できたはずだという後悔もありました。腹痛は身体からの緊急信号です。特に右下腹部に痛みが定着した場合は、自分の判断を過信せず、速やかに専門科の医師に委ねることが、回復への最短距離であることを痛感した出来事でした。
突然の右下腹部の痛みと診療科選びの体験談