子供が安全に遊べるようにと、我が家のコンクリートむき出しだったベランダに人工芝を敷いたのは、去年の春のことでした。ふかふかの緑の絨毯が広がり、まるで庭付きの家に引っ越したかのような気分で、家族みんな大喜びでした。週末にはベランダで小さなテーブルを出し、お茶を飲んだり本を読んだり、理想のベランダライフを満喫していたのです。しかし、その平和な日々は長くは続きませんでした。梅雨に入り、ジメジメとした日が続くようになったある夜のことです。窓を開けて涼しい夜風にあたろうとした瞬間、視界の端を黒い影がサッと横切りました。最初は気のせいかと思いましたが、目を凝らしてベランダを見ると、人工芝の隅の方で何かが動いています。恐る恐るスマートフォンのライトを向けると、そこにいたのは紛れもないゴキブリでした。背筋が凍るような感覚に襲われ、慌てて窓を閉めました。あんなに気に入っていたベランダが、一瞬にして恐怖の対象に変わってしまったのです。翌日、私は震える手で人工芝の端をそっとめくってみました。すると、そこには信じられない光景が広がっていました。湿って黒ずんだコンクリートの上に、ホコリや枯れ葉に混じって、数匹のゴキブリが潜んでいたのです。彼らにとって、この人工芝の下は天国のような場所だったのでしょう。暗くて、湿っていて、餌になるようなゴミもある。私はすぐにホームセンターに走り、害虫用の忌避剤やスプレーを買い込みました。そして、夫と二人で全ての人工芝を剥がし、徹底的にベランダを洗浄しました。高圧洗浄機で汚れを吹き飛ばし、デッキブラシでこすり、完全に乾燥させた後、防虫シートを敷き詰めてから人工芝を戻しました。それ以来、月に一度は必ず人工芝をめくって掃除することを日課にしています。この体験を通して学んだのは、人工芝は敷きっぱなしではいけないということです。見た目の美しさに隠されたリスクを理解し、適切なメンテナンスを続けることが、快適なベランダを維持する唯一の方法なのだと痛感しました。
人工芝の楽園が悪夢に!私のベランダゴキブリ体験談