突発性発疹の診断を確定させる最大の手がかりである「発疹(湿疹)」には、他の病気と見分けるためのいくつかのユニークな特徴があります。これを知っておくと、熱が下がった後に現れる体の変化を冷静に観察することができます。まず、発疹の現れ方ですが、多くの場合はお腹や背中といった体幹部から始まります。そこから徐々に顔や腕、脚へと広がっていきます。発疹の一つ一つは、直径二ミリから五ミリ程度の小さな斑点で、色は鮮やかな赤というよりは、少し淡いピンク色に近いのが一般的です。これらがまばらに出ることもあれば、いくつかが繋がって地図のような模様に見えることもあります。最大の特徴は、これらの発疹が皮膚から盛り上がっておらず、触ってもデコボコしていない、あるいはごくわずかな盛り上がりに留まるという点です。また、手で軽く押さえると、赤みが一時的に消えて白っぽくなるのも突発性発疹の特徴の一つです。重要な見分け方として、痒みの有無が挙げられます。アトピー性皮膚炎やじんましん、あるいは水痘(水ぼうそう)などは強い痒みを伴い、赤ちゃんが自分で掻きむしったり、不機嫌の原因が痒みであったりしますが、突発性発疹の場合は基本的に痒みがありません。そのため、赤ちゃんが肌を気にする様子はないのに、見た目だけが真っ赤になっているという不思議な状態になります。さらに、水痘のように水ぶくれ(水疱)になることも、麻疹(はしか)のように高熱が続いている最中に出ることもありません。突発性発疹の発疹は、あくまで「熱が下がった後」に出るというのが最大のルールです。もし熱が続いているのに発疹が出た場合や、発疹に水ぶくれが混ざっている場合、あるいは明らかに痒がっている場合は、別の病気の可能性を考える必要があります。また、あせも(汗疹)と間違われることもありますが、あせもは汗をかきやすい関節の裏や首周りに集中し、全身に一気に広がることはありません。突発性発疹の湿疹は、出始めてから二十四時間以内が最も色が濃く、その後は急速に薄くなっていきます。早ければ二日、長くても三、四日後には跡形もなく消えてしまいます。皮が剥けたり、黒ずんだりすることもありません。このように、非常に派手な見た目のわりに、引き際が鮮やかで後腐れがないのが突発性発疹のスタイルです。お風呂上がりに体が温まると一時的に赤みが強く見えることがありますが、これも心配ありません。これらの特徴を理解し、赤ちゃんの肌を優しく見守ってあげることで、不必要な心配を減らし、確信を持って回復期を過ごすことができるでしょう。
突発性発疹の湿疹の特徴と見分け方のコツ