クリニック紹介や通院・診療に関する実用情報

医療
  • 足裏の痛みに何科へ?皮膚科と整形外科の役割分担

    医療

    足の裏にできた固い部分が痛む時、「これは皮膚の問題だから皮膚科?」それとも「骨や歩き方の問題だから整形外科?」と、どちらの診療科を受診すべきか迷う方は非常に多いでしょう。この問題は、症状の原因をどの側面からアプローチするかによって、それぞれの科の役割が異なってきます。まず、痛みの原因である固い部分、つまり「魚の目」や「タコ」そのものを取り除きたい、という場合は「皮膚科」が第一選択となります。皮膚科医は、皮膚の専門家です。患部を診察し、それが本当に魚の目やタコなのか、あるいはウイルス性のイボ(尋常性疣贅)といった別の病気ではないかを正確に診断します。特に、イボは魚の目と見た目が非常によく似ていますが、治療法が全く異なるため、この鑑別診断は非常に重要です。皮膚科では、魚の目やタコの治療として、厚くなった角質を専用のメスやカミソリで痛くないように削り取る処置を行ってくれます。これにより、痛みの原因である芯が取り除かれ、その場ですぐに痛みが劇的に改善することがほとんどです。また、角質を柔らかくするサリチル酸絆創膏などの処方も受けられます。一方、「整形外科」が担うのは、なぜそこに魚の目やタコができてしまったのか、という「根本原因」を探り、治療するという役割です。整形外科医は、足の骨格構造や歩き方の専門家です。レントゲン検査などで、外反母趾や扁平足、開張足といった足の変形がないかを確認し、それらが足裏への異常な圧力の原因となっていないかを診断します。そして、根本的な解決策として、患者さん一人ひとりの足に合ったインソール(足底挿板)を作成したり、適切な靴の選び方を指導したり、あるいは歩き方を改善するためのリハビリテーションを提案したりします。つまり、役割分担をまとめると、「今ある痛みを取る」のが皮膚科、「痛みが再発しないようにする」のが整形外科、と考えることができます。理想的なのは、まず皮膚科で痛みを速やかに取り除いてもらい、その後、再発予防のために整形外科で足の構造的な問題について相談する、という二段階のアプローチと言えるでしょう。

  • 膝の痛みに悩んだら、最初に選ぶべき診療科

    医療

    階段の上り下りで膝に鋭い痛みが走る、朝、起き上がろうとすると膝がこわばって動かしにくい、スポーツ中に膝をひねってしまった。私たちの日常生活の中で、「膝の痛み」は非常によくあるトラブルの一つです。しかし、その痛みの原因は、加齢による軟骨のすり減りから、スポーツによるケガ、あるいは内科的な病気まで、非常に多岐にわたります。いざ病院へ行こうにも、「一体、何科を受診すれば良いのだろう?」と迷ってしまうのは当然のことです。この問いに対する最も的確な答えは、ほとんどの場合、膝関節とその周辺の骨、軟骨、靭帯、筋肉などの「運動器」を専門とする「整形外科」が第一選択となります。整形外科医は、膝の痛みの原因を診断するプロフェッショナルです。まず、丁寧な問診で、いつから、どこが、どのように痛むのかを詳しく聞き取ります。そして、膝の動きや腫れ、不安定さなどを直接手で触れて確認する「身体診察」を行います。さらに、診断を確定させるために「レントゲン(X線)検査」を行い、骨の変形や骨折、関節の隙間の狭さなどを評価します。これにより、加齢による「変形性膝関節症」や、スポーツ外傷である骨折などを診断することができます。また、靭帯や半月板といった、レントゲンには写らない軟部組織の損傷が疑われる場合には、より詳しい検査である「MRI検査」や「超音波(エコー)検査」が行われることもあります。このように、整形外科では、様々な検査を駆使して痛みの原因を正確に特定し、その診断に基づいて、薬物療法(湿布、塗り薬、痛み止め)、ヒアルロン酸などの関節内注射、リハビリテーション、装具療法、そして手術といった、幅広い治療の選択肢の中から、患者さん一人ひとりに合った最適な治療法を提案してくれます。もし、あなたの膝の痛みが、ケガがきっかけであったり、動かした時に痛むのであれば、迷わず運動器の専門家である「整形外科」の扉を叩いてください。それが、的確な診断と治療への最も確実な近道です。

  • 動くしこり、痛いしこり、症状で考える受診のヒント

    医療

    首にできたしこりと一言で言っても、その性質は様々です。そして、その「しこりの特徴」は、原因を推測し、受診すべき診療科を考える上で、非常に重要なヒントとなります。ご自身のしこりがどのような性質を持っているか、少し注意深く観察してみましょう。まず、「痛み」の有無です。しこりを押すと痛い、あるいは何もしなくてもズキズキと痛む場合、その多くは「炎症」を伴っています。最も一般的なのが、ウイルスや細菌の感染によってリンパ節が腫れる「リンパ節炎」です。この場合は、原因となっている喉や耳、鼻の炎症を治療する必要があるため、「耳鼻咽喉科」が第一選択となります。痛みがなく、長期間大きさが変わらないしこりの場合は、良性腫瘍などの可能性も考えられます。次に、「しこりの硬さと動き」です。指で触ってみて、クリクリ、コロコロとよく動く、比較的柔らかいしこりの場合、その多くは心配のないリンパ節の腫れや、脂肪腫などの良性腫瘍です。一方、石のように硬く、周囲の組織と癒着してほとんど動かないしこりは、注意が必要です。悪性腫瘍(がん)の可能性も否定できないため、早急な精密検査が求められます。この場合も、まずは原因を特定するために「耳鼻咽喉科」を受診するのが基本です。また、「しこりの場所」もヒントになります。顎の下や耳の後ろ、首の側面にできるしこりは、リンパ節の腫れであることが多いです。首の前の、喉仏の下あたりが全体的に腫れている場合は、「甲状腺」の病気(バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍など)が強く疑われます。この場合は、ホルモンを専門とする「内分泌内科」が専門となります。唾を飲み込んだ時に、しこりが一緒に上下に動くのが特徴です。このように、しこりの症状を少し整理してみるだけで、その正体に近づくことができます。しかし、これらはあくまで一般的な傾向であり、自己判断は禁物です。どんな特徴のしこりであっても、気づいた時点できちんと医療機関を受診し、専門家による正確な診断を仰ぐことが何よりも大切です。

  • ヘルパンギーナと手足口病、妊婦にとっての違い

    医療

    夏になると、子供たちの間で流行する二大夏風邪、それが「ヘルパンギーナ」と「手足口病」です。どちらも同じエンテロウイルス属のウイルスによって引き起こされる兄弟のような病気で、発熱や口の中の発疹といった共通の症状も多いため、混同されがちです。しかし、妊娠中の女性にとっては、この二つの病気には知っておくべき微妙な違いがあります。まず、胎児への影響という観点では、どちらの病気も、風疹のように先天異常のリスクを著しく高めるという報告は現在のところありません。この点は、妊婦さんにとって共通の安心材料と言えるでしょう。違いが現れるのは、主に「症状の現れ方」と「原因ウイルスの種類」です。ヘルパンギーナの症状は、その名の通り、喉(咽頭)に限定されるのが大きな特徴です。突然の高熱と共に、喉の奥にだけ水疱や口内炎ができます。手や足に発疹が出ることはありません。一方、手足口病は、その名の通り、「手」「足」「口」の三か所に発疹や水疱が現れるのが特徴です。口の中だけでなく、手のひらや足の裏、時にはお尻や膝にも症状が広がります。妊婦さんがかかった場合、ヘルパンギーナは「喉の激痛」が主たる苦しみとなるのに対し、手足口病はそれに加えて、「手足の痛み」で歩行や物が掴むといった日常動作が困難になるという、より広範囲な苦しみを伴う可能性があります。次に、原因ウイルスの種類です。どちらもエンテロウイルス属ですが、ヘルパンギーナは主に「コクサッキーウイルスA群」が原因です。一方、手足口病は、「コクサッキーウイルスA群」に加えて、「エンテロウイルス71(EV71)」なども原因となります。このエンテロウイルス71は、稀ではありますが、髄膜炎や脳炎、心筋炎といった重篤な中枢神経系の合併症を引き起こすことが知られています。これは、子供だけでなく、感染した大人にも起こりうるリスクです。したがって、どちらもつらい病気であることに変わりはありませんが、合併症のリスクという点では、手足口病(特にエンテロウイルス71が流行している場合)の方が、より慎重な経過観察が必要と言えるかもしれません。しかし、妊婦さんが過度に不安になる必要はありません。どちらの病気も、基本的な感染対策は同じです。手洗いを徹底し、もし感染した場合は速やかに医師に相談するという原則を守ることが、何よりも大切です。

  • その胸の痛みは心臓から?危険なサインの見分け方

    医療

    胸の痛みと一言で言っても、その原因は様々です。食道の炎症から、肋骨の骨折、あるいはストレスによるものまで、多岐にわたります。しかし、その中で絶対に見逃してはならないのが、心臓が発するSOSサイン、すなわち「虚血性心疾患(狭心症や心筋梗失)」による痛みです。これらは一刻を争う病気であり、その特徴的なサインを知っておくことは、自分や大切な人の命を守る上で非常に重要です。では、危険な胸の痛みにはどのような特徴があるのでしょうか。まず、痛みの「性質」に注目してください。心臓が原因の痛みは、「チクチク」「ズキズキ」といった鋭い痛みであることは比較的少なく、むしろ「胸が締め付けられる」「圧迫される」「重石を乗せられたようだ」と表現される、鈍く広範囲な圧迫感が特徴です。まるで胸を万力で締め上げられるような感覚、と訴える方もいます。次に、痛みの「場所」です。痛みの中心は、胸の真ん中(胸骨の裏あたり)から、やや左側にかけて感じることが多いです。そして、非常に特徴的なのが「放散痛」と呼ばれる現象です。痛みが胸だけでなく、左肩、左腕の内側、首、顎、歯、あるいは背中にまで広がるように感じられます。胸以外の場所が痛むため、心臓の病気だと気づきにくいこともあるので注意が必要です。また、痛みが「持続する時間」も重要な手がかりです。狭心症の場合、痛みは通常、数分から長くても十五分程度で治まります。階段を上るなど、体に負荷がかかった時に出現し、休むと軽快するのが典型的です。一方、心筋梗塞の場合は、この痛みが三十分以上、時には数時間にわたって持続します。安静にしていても痛みは治まらず、冷や汗、吐き気、呼吸困難、意識が遠のくような感覚を伴うことが多く、これは極めて危険な状態です。これらの「締め付けられるような圧迫感」「左肩や腕への放散痛」「冷や汗や息苦しさを伴う持続的な痛み」というサインが一つでも当てはまる場合は、絶対に我慢したり、様子を見たりしてはいけません。すぐに救急車を呼ぶか、循環器内科を受診してください。

  • ばね指とリウマチ、似ているけど違う指の痛み

    医療

    朝、指がこわばって動かしにくい。指の関節が痛む。これらの症状は、ばね指と関節リウマチの両方に見られることがあるため、時に混同されることがあります。しかし、この二つは全く異なる病気であり、治療法も全く異なります。正しい治療を受けるためには、その違いを理解しておくことが重要です。まず、「ばね指」は、指を曲げる腱と、それを通すトンネルである腱鞘との間で起こる、機械的な摩擦による「腱鞘炎」です。そのため、症状の主役は「指の付け根の痛み」と「曲げ伸ばしの際の引っかかり(弾発現象)」です。痛みや腫れは、基本的にトラブルが起きている一本の指の付け根に限定されます。一方、「関節リウマチ」は、免疫システムの異常によって、自分自身の関節を攻撃してしまう「自己免疫疾患」です。全身の様々な関節に炎症が起き、放置すると骨や軟骨が破壊され、関節が変形してしまう病気です。リウマチによる指の症状の特徴は、「複数の関節が、左右対称に腫れて痛む」ことです。特に、指の第二関節(PIP関節)や、指の付け根の関節(MCP関節)に症状が出やすい傾向があります。また、ばね指の症状の中心が「腱」であるのに対し、リウマチは「関節そのもの」の炎症です。そして、最も大きな違いが「朝のこわばり」の持続時間です。ばね指でも朝に指が動かしにくいことはありますが、しばらく動かしているうちに改善することがほとんどです。しかし、関節リウマチの朝のこわばりは、通常三十分から一時間以上と、非常に長く続くのが特徴です。もし、あなたの指の痛みが、一本の指の付け根だけでなく、複数の指の関節に及び、特に朝の強いこわばりを伴う場合は、ばね指ではなく関節リウマチの可能性を考える必要があります。その場合の専門診療科は、整形外科の中でも特に「リウマチ科」を標榜している医療機関や、「リウマチ・膠原病内科」となります。血液検査などで診断を確定し、早期に適切な治療を開始することが、関節の変形を防ぐために何よりも重要です。

  • 整形外科か整骨院か、膝の痛みの正しい相談先

    医療

    膝に痛みを感じた時、多くの人が「整形外科」と「整骨院(接骨院)」のどちらに行けば良いのか、その違いがわからずに悩むことがあります。どちらも体の痛みを扱う場所というイメージがありますが、その役割と、できることには明確な違いがあります。この違いを正しく理解することが、適切なケアを受けるための重要な第一歩です。まず、「整形外科」は、医師(整形外科医)が診察を行う医療機関です。医師は、レントゲンやMRIといった画像検査や血液検査などを用いて、痛みの原因を医学的に「診断」する権限を持っています。そして、その診断に基づいて、投薬、注射、手術、リハビリテーションといった「治療行為」を行うことができます。変形性膝関節症や半月板損傷、靭帯損傷、関節リウマチ、痛風といった、膝の痛みの原因となるあらゆる病気の診断と治療が可能です。一方、「整骨院(接骨院)」で施術を行うのは、「柔道整復師」という国家資格者です。柔道整復師は、医師ではなく、診断権や手術、投薬といった医療行為を行うことは法律で認められていません。彼らの専門は、骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷(肉離れ)といった、急性のケガに対する「応急的な処置」や「後療法(リハビリなど)」です。例えば、スポーツで膝を捻挫した、転んで膝を強く打った、といった急性のケガの場合には、整骨院でアイシングや固定などの処置を受けることができます。しかし、加齢による慢性的な膝の痛みや、原因がはっきりしない痛みに対して、柔道整復師が診断を下し、健康保険を使って継続的に施術を行うことは原則として認められていません。したがって、あなたの膝の痛みが、いつから、何が原因で始まったのかがはっきりしない場合や、慢性的に続いている場合は、まず必ず「整形外科」を受診し、医師による正確な診断を受ける必要があります。そこで、もし骨や関節に大きな異常がなく、筋肉の張りやバランスの問題が指摘された場合に、医師の同意のもとで、リハビリの一環として整骨院での施術を検討する、という順番が最も安全で正しい選択と言えるでしょう。

  • 糖尿病や透析患者がばね指になりやすい理由

    医療

    ばね指は、一般的には手の使いすぎや女性ホルモンの影響で発症することが多い病気ですが、特定の基礎疾患を持つ人、特に「糖尿病」や「人工透析を受けている腎不全」の患者さんにも、非常に高い頻度で発症することが知られています。これらの病気を持つ人々のばね指は、一般的なものよりも治りにくく、手術が必要になるケースも多いのが特徴です。では、なぜ糖尿病や透析患者さんは、ばね指になりやすいのでしょうか。その背景には、これらの病気が引き起こす、全身の組織の変化が関係しています。「糖尿病」の場合、長期間にわたって高血糖の状態が続くと、体中のタンパク質が糖と結びついて変性する「糖化」という現象が起こります。これは、血管や神経だけでなく、腱や腱鞘といった結合組織にも影響を及ぼします。糖化した腱や腱鞘は、柔軟性を失って硬くなり、分厚くなってしまいます。その結果、腱が腱鞘の中をスムーズに通過できなくなり、摩擦が起きて炎症(腱鞘炎)を引き起こし、ばね指が発症しやすくなるのです。また、糖尿病による末梢神経障害や血行不良も、組織の修復能力を低下させ、炎症を長引かせる一因となります。「人工透析」を受けている患者さんの場合も、同様のメカニズムが考えられています。長期間の透析によって、体内に「アミロイド」という異常なタンパク質が蓄積し、様々な組織に沈着することがあります。このアミロイドが、指の腱や腱鞘に沈着すると、組織が肥厚して硬くなり、腱の滑らかな動きを妨げてしまうのです。これは「透析アミロイドーシス」と呼ばれる合併症の一つであり、ばね指だけでなく、複数の指が曲がったまま伸びなくなる手根管症候群なども引き起こします。このように、糖尿病や透析患者さんのばね指は、単なる使いすぎではなく、全身疾患の一つの現れとして捉える必要があります。治療も、ステロイド注射が効きにくい、あるいは感染のリスクから使いにくいといったケースも多く、早期から手術が検討されることも少なくありません。もし、これらの基礎疾患をお持ちで、指の不調を感じた場合は、放置せずに、かかりつけの主治医と、整形外科(手の外科)の専門医の両方に相談することが非常に重要です。

  • 指がカクカク痛い「ばね指」、最初に受診すべきは何科か

    医療

    朝、目が覚めて指を動かそうとした時、あるいは、物を持とうとして指を曲げた時、指の付け根に痛みが走り、カクンと引っかかるような、まるでバネが弾けるような感覚に襲われる。この不快な症状こそが、「ばね指(弾発指)」の典型的なサインです。一度この症状を経験すると、「これは何だろう、放っておいて大丈夫なのか」「病院へ行くなら、何科が専門なのだろう」と、様々な不安が頭をよぎることでしょう。この問いに対する最も的確な答えは、ばね指は骨や腱、関節の病気であるため、その専門家である「整形外科」を受診することです。整形外科は、運動器、つまり体を動かすことに関わる骨、関節、靭帯、腱、神経、筋肉などの病気やケガを診断・治療する診療科です。ばね指は、指を曲げるための「腱」と、その腱が浮き上がらないように押さえているトンネル状の組織「腱鞘(けんしょう)」との間で炎症が起きる「腱鞘炎」の一種です。指の使いすぎなどによって腱や腱鞘が腫れると、腱がスムーズにトンネルを通過できなくなり、引っかかりが生じてしまうのです。整形外科医は、問診と簡単な触診で、この特徴的な引っかかり(弾発現象)を確認し、多くの場合、その場ですぐにばね指の診断を下すことができます。そして、症状の重さや患者さんの希望に応じて、安静の指導、湿布や塗り薬の処方、あるいは炎症を強力に抑えるためのステロイド注射、さらにはリハビリテーションといった、様々な治療の選択肢を提示してくれます。もし、症状が改善せず、日常生活に大きな支障が出ている場合には、腱鞘を少しだけ切開して腱の通り道を広げる、という日帰りで可能な簡単な手術についても相談することができます。指の痛みや違和感は、日常生活の質を大きく低下させます。自己判断でマッサージをしたり、痛みを我慢して指を使い続けたりすると、症状が悪化するだけです。指のカクカクとした引っかかりに気づいたら、迷わず運動器の専門家である「整形外科」の扉を叩いてください。

  • 息苦しさを伴う胸の痛みは何科へ行くべきか

    医療

    胸の痛みに加えて、「息が苦しい」「息が吸えない」といった呼吸困難の症状が伴う場合、それは体からの極めて重要な警告サインであり、迅速な対応が求められます。この症状の組み合わせは、心臓や肺の重篤な病気の可能性を示唆しており、迷わず専門の医療機関を受診する必要があります。では、どの診療科を目指すべきなのでしょうか。まず、最も緊急性が高く、見逃してはならないのが、心臓の病気です。特に「心筋梗塞」や「急性心不全」では、心臓のポンプ機能が著しく低下するため、肺に血液がうっ血し、強い胸の痛みと共に、溺れるような息苦しさが現れます。この場合は、一刻も早く「循環器内科」を受診するか、救急車を要請しなければなりません。また、肺の血管に血の塊(血栓)が詰まる「肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)」も、突然の胸の痛みと呼吸困難を引き起こす、命に関わる病気です。長時間同じ姿勢でいた後などに発症しやすく、これも循環器内科や呼吸器内科での緊急治療が必要です。次に、肺そのものの病気も考えられます。肺に穴が空いて空気が漏れ、肺がしぼんでしまう「気胸」は、特に痩せ型の若い男性に多く、突然の胸の痛みと息苦しさが特徴です。また、細菌やウイルスによって肺に炎症が起きる「肺炎」や、肺を包む膜に炎症が広がる「胸膜炎」も、咳や発熱と共に、深呼吸をすると響くような胸の痛みと息苦しさを伴います。これらの肺疾患の専門は、「呼吸器内科」です。このように、息苦しさを伴う胸の痛みは、循環器系と呼吸器系の両方の病気が考えられ、いずれも緊急性が高いことが多いのが特徴です。どちらの科か判断に迷う場合や、かかりつけ医がいない場合は、まずは総合的な診察が可能な「総合内科」や「救急外来」を受診するのが賢明です。そこで、心電図やレントゲン、血液検査などを行い、原因を迅速に特定し、必要に応じて専門の診療科へ引き継いでくれます。「少し様子を見よう」という自己判断が、最も危険な選択であることを、強く認識しておきましょう。

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