クリニック紹介や通院・診療に関する実用情報

2025年7月
  • そのしこり、甲状腺かも?耳鼻科と内分泌内科の連携

    医療

    首のしこりに気づいて耳鼻咽喉科を受診した際、医師から「これは甲状腺の腫れのようですね。一度、専門の科で詳しく診てもらいましょう」と言われることがあります。この時に紹介されるのが、「内分泌内科」です。甲状腺は、喉仏のすぐ下にある、蝶が羽を広げたような形をした臓器で、体の新陳代謝を司る甲状腺ホルモンを分泌しています。この甲状腺に異常が起きると、しこり(結節)ができたり、全体が腫れたりすることがあります。耳鼻咽喉科と内分泌内科は、どちらも首周りを診る診療科ですが、その専門領域には明確な違いがあります。耳鼻咽喉科は、リンパ節や唾液腺、咽頭・喉頭といった「首の構造物」の病気を診断・治療する専門家です。一方、内分泌内科は、甲状腺や副甲状腺といった「ホルモンを分泌する臓器」の機能的な異常を診断・治療する専門家です。甲状腺のしこりの場合、その診断と治療には、この両方の視点が不可欠となるため、二つの科が密接に連携することが非常に重要になります。まず、耳鼻咽喉科や内科で首のしこりを指摘されると、超音波(エコー)検査が行われます。これにより、しこりの大きさや形、内部の性状がある程度わかります。そして、甲状腺の病気が疑われた場合、内分泌内科で血液検査を行い、甲状腺ホルモンの値を測定します。これにより、甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)や、機能低下症(橋本病など)がないかを確認します。さらに、しこりが悪性(甲状腺がん)の疑いがある場合には、より精密な検査が必要になります。この時に行われるのが「穿刺吸引細胞診」です。これは、超音波でしこりの位置を確認しながら、細い針を刺して細胞を採取し、顕微鏡で良性か悪性かを調べる検査です。この手技は、耳鼻咽喉科医や、経験豊富な内分泌内科医、あるいは病理医が行います。そして、もし手術が必要と診断された場合には、手術を担当する耳鼻咽喉科(あるいは甲状腺外科、頭頸部外科)に再びバトンが渡されます。このように、首のしこりの診療は、複数の専門家が連携プレーで行うチーム医療なのです。

  • 妊婦がヘルパンギーナにかかった時のつらい症状

    医療

    ヘルパンギーナは、一般的に「子供の夏風邪」として知られ、比較的軽い病気というイメージがあります。しかし、これはあくまで子供の場合の話。免疫を持たない大人が、特に体力が落ちやすく、様々な変化に敏感になっている妊娠中に感染すると、子供とは比べ物にならないほど重く、つらい症状に見舞われることがあります。妊婦さんがヘルパンギーナにかかった場合、まず典型的に現れるのが、突然の「高熱」です。前触れもなく、悪寒と共に体温が急上昇し、三十九度から四十度近い高熱が二日から四日ほど続きます。ただでさえ体力を消耗しやすい妊娠中に、これほどの高熱に耐えるのは非常に過酷です。インフルエンザに似た、全身の関節痛や筋肉痛、強い倦怠感も伴い、起き上がっていることさえ困難になります。しかし、ヘルパンギーナの本当のつらさは、その後に現れる「喉の痛み」にあります。口の奥、特に上顎の軟口蓋や喉の入り口あたりに、複数の小さな水ぶくれ(小水疱)と、それが破れた後の口内炎(アフタ)ができます。この口内炎が、焼けるような、あるいは針で刺されるような激しい痛みを引き起こすのです。食事はもちろんのこと、水分を摂ること、さらには自分の唾液を飲み込むことさえ激痛に変わります。食べ物や飲み物が喉を通るたびに、あまりの痛みに涙が出るほどです。このため、食事が全く摂れなくなり、脱水症状に陥ってしまう危険性が非常に高まります。つわりで食事が思うように摂れていない妊婦さんにとっては、まさに泣きっ面に蜂の状態です。妊娠中は、使用できる薬にも制限があります。強い痛み止めや、口内炎に直接塗るステロイド軟膏なども、自己判断では使えません。高熱と激しい喉の痛み、そして栄養や水分が摂れないという三重苦。これが、妊婦さんがヘルパンギーナにかかった時のリアルな症状です。単なる子供の風邪だと侮らず、もし感染の疑いがある場合は、我慢せずに産婦人科医や内科医に相談し、少しでも症状を和らげるための適切な治療を受けることが、母体の安全を守る上で何よりも重要になります。

  • 女性特有の胸の痛み、何科を受診すべきか

    医療

    胸の痛みを訴えて医療機関を受診する際、女性の場合は、男性とは少し異なる視点が必要になることがあります。ホルモンバランスの変化や、特有の疾患が、胸の痛みの原因となることがあるからです。まず、多くの女性が経験するのが、月経周期に関連した胸の痛みや張りです。これは、月経前に女性ホルモンのバランスが変動することで起こる「月経前症候群(PMS)」の症状の一つであり、乳腺が張ることで痛みとして感じられます。通常は月経が始まると軽快するため、周期性のある痛みであれば、過度に心配する必要はありません。気になる場合は、「婦人科」や「乳腺外科」に相談すると良いでしょう。また、更年期(おおむね四十五歳から五十五歳頃)の女性に起こる胸の痛みも注意が必要です。女性ホルモン(エストロゲン)の減少は、自律神経のバランスを乱し、動悸や息切れ、ほてり(ホットフラッシュ)と共に、胸の圧迫感や痛みを引き起こすことがあります。これは「更年期障害」の症状の一つとして考えられ、「婦人科」が主な相談先となります。しかし、ここで非常に重要なのが、更年期は心血管疾患のリスクが高まる時期でもある、という点です。これまで女性ホルモンによって守られてきた血管のしなやかさが失われ、狭心症や心筋梗塞を発症しやすくなるのです。そのため、更年期世代の女性が経験する胸の痛みは、「どうせ更年期だから」と自己判断せず、一度は必ず「循環器内科」で心臓の精密検査を受けておくことが強く推奨されます。心臓に異常がないことを確認した上で、婦人科でのホルモン補充療法などを検討するのが安全な順序です。さらに、乳房そのものの病気、例えば乳腺症や乳腺炎、あるいは乳がんなども、胸の痛みやしこりの原因となります。胸の表面に近い部分の痛みや、しこりを触れる場合は、「乳腺外科」を受診してください。このように、女性の胸の痛みは、婦人科、循環器内科、乳腺外科など、複数の診療科が関わってきます。まずは、自分の年齢や月経周期、痛みの性質をよく観察し、最も疑わしい科を受診するか、かかりつけの内科医に相談して、適切な専門科へ案内してもらうのが良いでしょう。

  • 膝の痛みと腫れ、その裏に隠された病気とは

    医療

    膝の痛みに加えて、関節が熱を持ってパンパンに「腫れている」場合、それは膝の内部で何らかの強い「炎症」が起きているサインです。この腫れの原因を特定することが、適切な治療への鍵となります。整形外科を受診すると、医師はまず、その腫れが何によって引き起こされているのかを診断します。最も一般的な原因は、「関節液の過剰な分泌」です。変形性膝関節症や半月板損傷などによって、膝関節の内部に炎症が起きると、それを鎮めようとして、あるいは潤滑を保とうとして、関節を包む滑膜という組織から、通常よりも多くの関節液が分泌されます。これが、いわゆる「膝に水がたまる」状態(関節水腫)です。この場合、整形外科では、注射器で関節液を抜き取る「関節穿刺」を行うことがあります。関節液を抜くことで、圧迫による痛みが軽減され、また、抜いた液体の色や性状を調べることで、診断の大きな手がかりとなります。例えば、黄色く透明な液体であれば変形性膝関節症、血液が混じっていれば靭帯損傷や骨折などの外傷、白く濁っていれば感染や痛風が疑われます。次に、注意が必要なのが「感染」による腫れです。傷口などから細菌が関節内に侵入して起こる「化膿性膝関節炎」は、激しい痛みと腫れ、高熱を伴い、緊急で治療が必要な状態です。関節液は白く濁った膿(うみ)のようになり、放置すると関節が破壊されてしまうため、抗生物質の投与や、場合によっては手術による洗浄が必要となります。また、血液中の尿酸値が高い人がかかる「痛風発作」も、膝に激しい痛みと腫れを引き起こすことがあります。ある日突然、足の親指の付け根に激痛が走るのが典型的ですが、膝関節に発症することも少なくありません。これは、関節内に尿酸の結晶が析出し、それを白血球が攻撃することで強烈な炎症が起きるためです。この診断と治療は、整形外科だけでなく、「リウマチ・膠原病内科」も専門としています。このように、膝の腫れは、単に水がたまっているだけではなく、その背景に様々な病気が隠れています。痛みに加えて腫れがある場合は、自己判断で湿布を貼って様子を見るのではなく、必ず整形外科を受診してください。

  • 診療科選びで迷ったら、まずは総合内科という選択肢

    医療

    胸が痛い。でも、心臓なのか、肺なのか、あるいは骨や筋肉なのか、全く見当がつかない。循環器内科や呼吸器内科といった専門科は、近所にはない。そんな時、多くの人が「何科に行けばいいのか」という最初のステップで立ち往生してしまいます。このような状況で、非常に頼りになるのが「総合内科(総合診療科)」という存在です。総合内科は、特定の臓器に限定せず、患者さんの症状を全身的な観点から幅広く診察し、問題の切り分け(トリアージ)を行うことを専門としています。いわば、体の不調に関する「最初の相談窓口」であり、「名探偵」のような役割を担う診療科なのです。胸の痛みを訴えて総合内科を受診すると、医師はまず、詳細な問診から始めます。痛みの性質、場所、持続時間、伴う症状などについて、患者さんの言葉にじっくりと耳を傾け、原因を探るためのヒントを集めます。そして、聴診、血圧測定といった基本的な身体診察に加え、心電図検査、胸部レントゲン検査、血液検査といった、胸の痛みの原因を探る上で必須となる初期検査を一通り行います。これらの診察と検査の結果を総合的に判断し、医師は診断の方向性を絞り込んでいきます。例えば、心電図に異常があれば、心筋梗塞や狭心症を疑い、直ちに院内の循環器内科医にコンサルト(相談)するか、循環器専門病院への緊急搬送を手配します。レントゲンで肺に影があれば、呼吸器内科へ。胃酸の逆流が疑われれば、消化器内科へ。骨や筋肉の問題と判断されれば、整形外科へ。このように、総合内科は、患者さんを最も適切な専門診療科へと繋ぐ「ハブ機能」を果たしてくれるのです。もちろん、症状が軽微で、特定の専門科での治療が必要ないと判断されれば、そのまま総合内科で経過観察や治療を行うこともあります。何科に行けば良いか分からず、医療へのアクセスをためらっている間に、病気が進行してしまうことほど、不幸なことはありません。そんな時は、まず「総合内科」という頼れる羅針盤を頼りに、一歩を踏み出してみてください。そこから、あなたの健康への正しい道筋が、きっと見えてくるはずです。

  • なぜか特定の風邪でだけ蕁麻疹が出る私の体験談

    生活

    私は、昔から年に一度か二度は必ず風邪をひく、ごく普通の体質です。しかし、私の風邪には、少し変わった特徴があります。それは、喉の痛みから始まる特定のタイプの風邪をひいた時だけ、必ずと言っていいほど、全身に蕁麻疹が出るのです。それは、決まって発熱して二日目の夜に始まります。最初は、お腹や背中のあたりにポツポツと赤い膨らみが現れ、それがみるみるうちに繋がり、地図のような形になって全身に広がっていきます。そして、尋常ではない痒みが襲ってくるのです。まるで、何千匹もの蚊に一斉に刺されたかのような、内側から湧き上がってくるような痒み。あまりの痒さに、夜も眠れず、ただひたすら体を掻きむしりたい衝動と戦うことになります。初めてこの症状を経験したのは、二十代の頃でした。高熱と蕁mA疹にパニックになり、夜間救急に駆け込みました。医師の診断は、「ウイルス性感染症に伴う急性蕁麻疹」。風邪のウイルスがアレルゲンのように働いて、アレルギー反応が起きているのだろう、という説明でした。抗ヒスタミン薬の注射をしてもらい、飲み薬を処方されて帰宅。その後、風邪が治ると共に、蕁麻疹も嘘のように引いていきました。それ以来、同じような喉の痛みから始まる風邪をひくと、私は「ああ、また出るな」と覚悟するようになりました。不思議なことに、鼻水や咳から始まる風邪の時には、全く蕁麻疹は出ません。おそらく、私の体は、特定の種類のウイルスに対してだけ、アレルギー反応を起こしやすい体質なのでしょう。今では、その「いつもの風邪」の兆候を感じたら、悪化する前に内科を受診し、事情を説明して、あらかじめ抗ヒスタミン薬を処方してもらうようにしています。早めに薬を飲み始めることで、蕁麻疹が出たとしても、その規模や痒みをかなり抑えることができるようになりました。この経験を通じて、私は自分の体の「癖」を知ることの大切さを学びました。自分の体と対話し、パターンを把握することで、予測し、備えることができる。それは、やみくもに不安がるよりも、ずっと賢明な付き合い方なのだと、今では思っています。

  • 私がばね指の手術を決意するまでの長い道のり

    生活

    私の右手中指に異変が起きたのは、育児に追われていた三十代の頃でした。最初は、指の付け根になんとなく違和感がある程度。しかし、次第に朝起きると指が固まって伸びなくなり、無理に伸ばそうとすると「カクン!」と音を立てて弾けるようになりました。整形外科で「ばね指」と診断され、最初に試したのは、湿布と安静指導でした。しかし、幼い子供を抱え、安静など保てるはずもありません。症状は悪化する一方で、ついに「ステロイド注射」を打つことになりました。注射の瞬間は痛かったですが、その効果は絶大でした。数日後には、あれほど悩まされていた痛みと引っかかりが完全に消え、私は「これで治った!」と心から喜びました。しかし、その喜びは長くは続きませんでした。半年もすると、また同じ症状が再発。再び注射を打ち、また治る。そして、また再発する。そんなイタチごっこを、私は数年にわたって繰り返していました。三回目の注射を打った時、医師から「これ以上注射を続けるのは、腱によくない。もしまた再発するようなら、次は手術を考えましょう」と告げられました。手術という言葉に、私は強い抵抗感を覚えました。手にメスを入れるのが怖かったのです。何とか手術を避けたい一心で、私はインターネットで調べたストレッチを試したり、整体に通ったりもしました。しかし、一度悪化してしまった私のばね指は、もはやごまかしが効かないレベルにまで進行していました。朝、指が固まって全く動かせず、反対の手で無理やり引き伸ばさなければならない。その時の激痛で、毎朝目が覚める。ペットボトルの蓋も開けられず、日常生活に深刻な支障をきたすようになっていました。もう、限界だ。私はついに、観念して手術を受けることを決意しました。怖くなかったと言えば嘘になります。でも、この終わりのない痛みと不便さから解放されるなら、と腹を括りました。手術は、驚くほどあっけなく終わりました。そして、麻酔が切れた後、恐る恐る指を動かしてみると、あの忌々しい引っかかりが、完全に消えていたのです。長年の苦しみから解放された瞬間でした。もっと早く決断すれば良かった。それが、手術を終えた私の、偽らざる本心でした。

  • 風邪をひくと蕁麻疹が出るのはなぜ?その意外な関係

    医療

    高熱や喉の痛み、咳といった典型的な風邪の症状に加えて、突然、体中に蚊に刺されたような赤い膨らみ(膨疹)が現れ、強い痒みに襲われる。そんな経験はありませんか。一見、無関係に思える「風邪」と「蕁麻疹」ですが、実はこの二つの症状は、私たちの体の中で起こっている免疫システムの働きによって、密接に結びついていることがあります。風邪をひいた時に蕁麻疹が出やすくなる主な理由は、風邪の原因であるウイルスや細菌そのものに対する「アレルギー反応」、あるいは、感染によって引き起こされる「免疫システムの過剰反応」にあります。私たちの体は、ウイルスなどの異物(抗原)が体内に侵入してくると、それを排除しようとして抗体を作り、免疫システムが活発に働きます。この免疫反応の過程で、皮膚にある「マスト細胞」という細胞が刺激されることがあります。マスト細胞は、内部にヒスタミンなどの化学伝達物質を蓄えており、刺激を受けると、このヒスタミンを放出します。放出されたヒスタミンは、皮膚の血管を広げて血液成分を漏れ出させ(これが膨疹の正体)、また、知覚神経を刺激して強い痒みを引き起こします。これが、アレルギー反応としての蕁麻疹のメカニズムです。つまり、風邪のウイルスが、アレルギーを引き起こすアレルゲンのように働いてしまうことがあるのです。また、感染症にかかると、体はサイトカインという物質を放出して免疫系全体を活性化させますが、このプロセスが過剰になると、マスト細胞が誤って刺激され、蕁麻疹が出やすくなることもあります。さらに、風邪をひくと、体調不良によるストレスや、解熱鎮痛剤などの薬の服用も、蕁麻疹の引き金となることがあります。このように、風邪という体にとっての非常事態は、様々な要因を通じて、皮膚の免疫バランスを崩し、蕁麻疹という形でSOSサインを発することがあるのです。それは、あなたの体が、目に見えない敵と懸命に戦っている証拠とも言えるのかもしれません。

  • 自分で削るのは危険!魚の目・タコの正しいセルフケア

    知識

    足の裏にできた魚の目やタコ。痛いし、見た目も気になるからと、自分でカッターや爪切り、軽石などで削ってしまおうと試みた経験はありませんか。しかし、この自己流のケアは、症状を悪化させたり、思わぬトラブルを引き起こしたりする非常に危険な行為です。専門家が警鐘を鳴らす、その理由を知っておきましょう。まず、最大の危険は「感染」のリスクです。自分で角質を削ると、力加減が分からずに健康な皮膚まで傷つけてしまいがちです。足の裏は、常に体重がかかり、靴の中で蒸れやすいため、雑菌が繁殖しやすい環境です。その小さな傷口から細菌が侵入すると、化膿して赤く腫れ上がり、歩けないほどの激痛を伴う「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」などの重篤な感染症を引き起こす可能性があります。特に、糖尿病や血行障害のある方は、足の傷が治りにくく、感染から壊疽(えそ)にまで至る危険性もあるため、絶対に自分で削ってはいけません。次に、「症状の悪化」という問題があります。魚の目の場合、痛みの原因である芯は皮膚の深くに食い込んでいます。これを無理やりえぐり出そうとすると、周囲の組織を傷つけ、炎症をひどくしてしまうだけです。また、不適切な刺激が加わることで、皮膚はさらに防御反応を強め、以前よりももっと厚く、硬い角質を作ろうとしてしまいます。結果として、魚の目がさらに深くなったり、タコがより広範囲に広がったりと、悪循環に陥ってしまうのです。さらに、「誤診」のリスクも無視できません。足の裏にできる固いものは、魚の目やタコだけではありません。ウイルスが原因の「尋常性疣贅(イボ)」は、見た目が非常によく似ていますが、これを削るとウイルスが周囲に飛び散り、イボの数を増やしてしまうことになります。正しいセルフケアの基本は、「削る」のではなく「柔らかくする」ことです。市販のサリチル酸絆創膏や尿素配合のクリームなどを使い、角質を優しく軟化させましょう。そして、何よりも大切なのは、足に合った靴を選び、足裏への負担を減らすこと。それでも改善しない、あるいは痛みが強い場合は、迷わず皮膚科を受診し、専門家による安全で的確な処置を受けることが、結局は一番の近道なのです。

  • 上の子と妊婦、ヘルパンギーナの感染ループを断つ

    医療

    妊娠中に、上の子がヘルパンギーナにかかってしまう。これは、経産婦さんにとって、まさに「あるある」とも言える、非常に悩ましい状況です。子供の看病はしなければならない、でも自分には絶対にうつりたくない。このジレンマの中で、家庭内の感染拡大、特に妊婦さんへの感染をいかに食い止めるかは、家族全員で取り組むべき重要な課題です。まず、家庭内の役割分担を工夫することができれば、それが最も効果的です。もし可能であれば、ヘルパンギーナの看病は、パートナーである父親や、同居する祖父母など、妊娠していない他の大人が主担当となるのが理想です。感染した子供との接触時間を物理的に減らすことが、最も確実な予防策だからです。しかし、現実的には母親が看病の中心とならざるを得ない家庭がほとんどでしょう。その場合は、感染対策のレベルを最大限に引き上げる必要があります。看病の際は、必ず不織布マスクを着用しましょう。子供が咳やくしゃみをしなくても、会話の中でウイルスは飛散します。そして、看病の前後、特に唾液や鼻水がついた可能性のあるものに触れた後や、オムツ替えの後は、徹底した手洗いを行います。石鹸を使い、三十秒以上かけて指先から手首まで丁寧に洗い流すことを習慣にしてください。また、ウイルスは環境表面でも数時間は生存できます。子供がよく触るドアノブ、テーブル、おもちゃなどは、次亜塩素酸ナトリウム系の消毒液や、アルコール(ウイルスの種類によっては効果が低い場合もあるが、やらないよりは良い)でこまめに拭き掃除をしましょう。食器やタオルの共用はもちろん厳禁です。そして、意外な感染源となるのが「お風呂」です。一緒に入浴すると、浴槽のお湯を介して感染するリスクがあります。可能であれば、子供が治るまでは別々に入るか、シャワーだけで済ませるなどの工夫をしましょう。最後に、看病する妊婦さん自身の免疫力を落とさないことも大切です。パートナーに協力を仰ぎ、少しでも睡眠時間を確保し、栄養のある食事を摂るように心がけてください。完璧に防ぐことは難しいかもしれませんが、これらの対策を一つひとつ丁寧に積み重ねることが、感染ループを断ち切る力となります。

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